1000℃近い熱の約9割を
シャットアウトする
遮熱・断熱性能

レンガ積み外壁の防火・断熱性能試験

今回の実験は、建築基準法で定められている準防火地域内にある建物の「延焼のおそれのある部分は防火構造とする」という規定に関し、レンガの効能についてきちんとした裏付けを取るために行った結果驚くべき事実が判明しました。

3メートル四方のレンガ外壁
一気に900℃まで加熱できる溶鉱炉に実験躯体をはめ込み
外側を加熱する際、家の内側温度を測定するために9ヵ所に温度センサーを取り付ける
溶鉱炉の中はどんどん温度が上がっていく
溶鉱炉の中はどんどん温度が上がっていく
溶鉱炉の中はどんどん温度が上がっていく
表面の温度は凄く熱いが、壁の裏(室内側)の温度は青色で16℃であることを証明している。

レンガの家はやっぱり凄い!

「厚さ7cmのレンガが1000℃近い熱の約9割をシャットアウト」
例えば、ピンク色は赤色とクリーム色になる粘土を混ぜて作ります。
平成19年11月26日(月)大阪吹田市にある(財)日本建築総合試験所にて実験

◆ 測定方法
3m四方のレンガ外壁は猛烈な火災が起こる仕掛けになっている装置にぴったりとはめられ30分間点火される。 検体には1000℃でも測定できるセンサーを設置、時間経過とともにどのように温度が上がっていくかを測定します。

◆ 実験結果
【点火2分後】・・・加熱温度は500℃まで急上昇

【点火5分後】・・・加熱温度は600℃まで上昇
この時点で、レンガの外側表面温度は50℃、つまり10分の1にもなっていません。

【点火15分後】・・・加熱温度750℃
この時点で、レンガの表面温度約140℃、レンガの裏面温度60~70℃、検体の室内壁になる内装面温度20℃

たった7cmのレンガがこれだけ大量の熱を内部に蓄え、また遮熱する大きな「力」を立証しました。
真夏の日中の直射日光を8時間以上受けても壁面はせいぜい55~60℃くらいにしかなりません。
レンガ内部に蓄えられた熱は、家の本体とレンガ外壁との間に設けられた3cmの空気層(空気の通り道)に移動し、徐々に外気に放出されるわけです。
こうしてレンガで遮断され蓄えられた熱は屋内に入ることはなく、昼も夜も快適な空間を守るとともに、断熱性と蓄熱性により省エネにつながっています。